バーボンの歴史に導かれて
美しい競走馬の牧場に囲まれたウッドフォードリザーブ。
ここはケンタッキーでも珍しく、州を象徴する2つの存在、バーボンウイスキーとサラブレッドが共に時を重ね熟成していく姿を目にできる場所です。
1812年、この地で始まったバーボンづくりの技術は、のちに歴史的建造物に指定される蒸溜所と共に受け継がれてきました。
バーボンの歴史とはケンタッキーの歴史であり、そしてアメリカという国の歴史そのもの。ここには、その確かな息吹が宿っています。
5つのフレーバーの源泉
穀物
ウッドフォードリザーブの原点は、72%のコーン、18%のライ麦、10%のモルト大麦の精緻な配合にあります。コーンの優しい甘味、ライ麦の力強いスパイス感、モルトの香ばしさの絶妙な重なり合いが、世界でもっとも豊かな味わいを誇るバーボンの土台を築いているのです。
水源
ウッドフォードリザーブをつくるために必要な水は、蒸溜所の敷地内から湧き出るものを使用。地下に広がる石灰岩層で自然にろ過された水は、鉄分を含まず、豊富なミネラルを有しています。この水こそが私たちのバーボンづくりに欠かせない重要な要素なのです。
発酵
ウッドフォードリザーブの発酵は、業界でも屈指の長さを誇ります。時間を惜しまない製法と独自の発酵が掛け合わさることで、奥行きのある個性と複雑で豊かな味わいが育まれていくのです。
蒸留
ウッドフォードリザーブの絶妙なバランスの味わいは、ポットスチルとコラムスチルの2つの蒸溜器で生まれた原酒を丁寧にブレンドすることで生まれます。この独自の組み合わせが生み出す風味は、他のどのウイスキーにも真似できません。
熟成
ウッドフォードリザーブの原酒は、自社で製造した新しいホワイトオーク樽の内側を焦がした樽で育まれます。樽は風味の要であり、複雑さや調和を生み出す存在。だからこそ私たちは自らの樽向上で1本1本を丁寧に仕立て、トーストし、内側を焼き上げていきます。原酒で満たされた樽は独自の温度管理を行う熟成庫で眠りにつき、時を重ねて円熟の味わいへと至るのです。
ウッドフォードリザーブを支える蒸溜家
クリス・モリス
エリザベス・マッコール
世界最高峰のバーボンは、時間と忍耐、科学と芸術の融合から生まれます。
この信念を守り続けてきたのがマスターディスティラーのクリス・モリスとエリザベス・マッコールです。
2人は革新を推進し、ウッドフォードリザーブの本質を形づくってきました。1976年にバーボンの世界に足を踏み入れたクリスと、2009年に研究開発部門からキャリアをスタートし、2023年にマスターディスティラーに任命されたエリザベス。
現在ではクリスがマスターディスティラー・エメリタス(名誉マスターディスティラー)としてエリザベスに寄り添いながら、共に新たな味わいとクラフトの可能性を切り拓いています。
自然資源を守り、未来へ繋ぐための私たちのビジョン
サスティナビリティへの取り組み
98%
全事業において廃棄物の98%をリサイクル
10
蒸溜所敷地内に10エーカーの土地を確保し、在来植物の再生に活用
97%
敷地内で発生する食品廃棄物の97%を堆肥化